山と街をつなげる庭づくり、fanlandscape。

ブログ「やまんちゅのよもやま話」

2024.04.17

石積み

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今日から滋賀県で庭づくり

本日は植栽よりも石積みがメイン作業です。

玄関まで1m以上の高低差があって、この高低差の解消に擁壁ではなく石積みとしました。

擁壁やブロック積みで行う場合がほとんどだと思いますが、弊社では石積みで段差を解消する施工も多くやっています。

施工する地域の石を使うこともありますが、主に「三ヶ日石」という地元浜松の石を使用しています。

チャートという種類の石です。

もともと山から削り出されたものなので山の雰囲気が良く出ます。

積み方は「野面積み」という手法でコンクリートは詰めずに裏側に砕石などを込めて固めていきます。

お城の石垣などと同じような積み方です。

安定するように形を合わせながら積んでいくのはなかなか難しく、どうしても決まらない場合は少し加工したりもしますが、基本的にはそのまま使用します。

コンクリートを使わないと崩れそうと思われるかもしれませんが、裏込めと石の自重で意外なほど安定します。

大体、積み方を想像して現場へ行きますが、積んでいるうちに、ああした方がよい、こうした方が良いと思う場面もあり、最初に考えていた形と、実際に作る形が違う事も良くあります。

今回の現場も最初は1段で上まで積もうと考えていましたが、意外と奥行きが取れそうでしたので、段々畑風に段差をつけて植栽を植えこみました。

遠近感がでて奥行きを感じられるようになりました。

こんな風に現場ですぐ形状を変えれれるのも石積みの醍醐味です。

一番の難点はその重さ。

今回の現場をユニック車を使えたので良かったですが、使えない場合はやぐらを組んでチェーンか人力です。

石積みはなかなか大変な作業ですが、雑木の庭の風景によく合います。

これからも高低差がある庭の場合には積極的に提案していくつもりです。