2017.08.11
強剪定とひこばえ
カテゴリ: タグ:以前、強剪定を行った街路樹の話をしましたが、ここにきてようやく樹勢が回復してきました。
強剪定直後はこんな可哀そうな状態でしたが・・・・
現在はやっと日影を落とすくらいまで葉が茂り始めました。
それでもこんな状態ですが・・・・
葉が全然ない状態まで剪定してしまった樹木ですが、短期間でここまで回復する生命力には感心させられます。
樹木たちは自分が危険な状態に陥ると様々な方法で生き延びようとします。
その一つが「ひこばえ」と呼ばれるものです。
上の写真の木の根元を見ると樹木本体と同じ葉が生い茂っています。これが「ひこばえ」ですが、樹木が健康な状態ではあまり出てくることはありません。
強剪定で葉っぱがなくなってしまった場合や、病気などで葉が落ちてしまったり他場合に発生します。
ひこばえは木が必死で養分を作ろうと努力している姿だと思います。
成長が非常に早く、通常よりも葉が大きくなっているのが特徴です。このことからも木が効率よく養分を葉で作り出そうとしている様子が伺えます。
樹木が起こす様々な仕組みにはいつも感心させられるばかりです。
先の害虫の駆除もそうですが、庭の樹木たちが調子が悪くなると、消毒したり、肥料を上げたり、剪定したり・・色々な手間をついかけてしまいます。でも案外自然の力にに任せて育てるということの方が、丈夫な樹木が育つのかもしれません。