山と街をつなげる庭づくり、fanlandscape。

ブログ「やまんちゅのよもやま話」

2017.09.14

気田川と天竜の山々

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浜松市の北、天竜区春野町に「気田川」という川があります。
「きたがわ」と読みたくなってしまいますが、正しくは「けたがわ」と呼びます。
今、自分たちが広葉樹の植林をしたりしている山もこの川の上流にあります
清流としても全国的に有名で、特に夏は水遊び、カヤック、アユ釣りと、全国から沢山の人たちがこの気田川に訪れて川遊びを楽しんでいます。

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自分もカヤックでよく下りますが、自分がカヤックを始めた20数年前に比べると、明らかに浅くなっています。
写真でも向かって右部分がかなり浅いことがわかります。
大雨が降って川が増水するごとに上流から砂利がどんどん流れてきてしまっているのです。
だんだん堆積してきたのかもしれませんが、ここ5年くらい急速に浅くなっている気がします。

いったん大雨が降ると濁りもなかなか取れにくくなっており、地元の方に聞くと、
「上流で山がくんでて濁りが取れないんだ」
と言っています。
「くんで」というのは静岡の方言で「崩れる」という意味。
実際、気田川の山沿いでは杉林が崩れているのを良く見かけます。

私見ですが、杉林が崩れる原因は山に人の手が入っていないせいだと思います。
間伐された杉林は光が入るので下に低木も生えて、杉自体も太く根もしっかり張る為、山肌は強くなり、手が入っていない林は幹が細り、根もあまり張らず、光も入らないため下草も成長しない。
次第に山肌は弱くなって大雨で崩れてしまう。
それが川に流れて土砂が下流に溜まる。そんな悪循環が続いているのだと思います。

そんな放置された山をなくすために自分には何ができるだろうか?
浅くなってしまった最近の気田川を見るとふとそう思います。
今実施している広葉樹の植林もそうですが、小さなことでもひとつひとつ積み重ねて、この気田川、それを育んでいる天竜の山々を少しで元通りに戻していきたいと思います。